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6月, 2025の投稿を表示しています

タイムスリップ!江戸時代のお医者さんってどんな人たち?「和」と「洋」の医療事情

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タイムスリップ!江戸時代のお医者さんってどんな人たち?「和」と「洋」の医療事情 もし江戸時代にタイムスリップしたら、あなたはどんなお医者さんにかかりますか?ちょんまげを結った漢方医?それとも、なんだか新しいことをしていそうな洋風の医師? 実は江戸時代の医療は、現代の私たちからは想像もつかないほど多様で、そして刺激的な世界でした。今日のブログでは、日本の医療の礎を築いた、江戸時代の「和」と「洋」のお医者さんたちにスポットを当ててみましょう。 「解体新書」の衝撃!未来を切り拓いた西洋医学(蘭方医学) まず、「洋」のお医者さん、つまり**蘭方医(らんぽうい) から見ていきましょう。彼らが日本にやってきたのは、1543年にポルトガル人が種子島に漂着し、鉄砲と共に南蛮医学が伝わったのが始まりです。その後、鎖国によりオランダが唯一の窓口となり、その医学は 「紅毛医学(こうもういがく)」**として知られるようになりました。これは、オランダ人に限らずドイツ人やスウェーデン人なども含まれる西洋人が、当時「紅毛人」と総称されていたことに由来します。 紅毛医学の最大の強みは、なんといっても 外科手術 です。当時の日本にはなかった外科の知識や技術は、多くの患者の命を救いました。 衝撃の『解体新書』 1771年、蘭方医の**杉田玄白(すぎたげんぱく)**らが、死刑囚の解剖を見学した際のエピソードは有名です。彼らが持っていたオランダ語の解剖書『ターヘル・アナトミア』の図が、実際の臓器と寸分違わず一致していることに衝撃を受け、その翻訳を決意。4年もの歳月をかけて1774年に刊行された『 解体新書(かいたいしんしょ) 』は、日本の医学界に「目で見て確かめる」という科学的な思考をもたらしました。 天然痘との闘い 幕末の蘭方医、**緒方洪庵(おがたこうあん) は、当時猛威を振るっていた天然痘から人々を救うため、イギリスで開発された 種痘(しゅとう)**を日本に広めようと尽力しました。最初は「牛痘を接種すると健康を害する」という流言が広まり、誰も来ない時期もあったといいます。それでも洪庵は、貧しい人々に米や銭を与えて来館を促したり、自ら各地で効能を説いたりして、苦労の末にようやく信用を得ていきました。新しい医療技術が社会に根付くには、単に技術の優劣だけでなく、人々の不安を拭い、信...

その「手首の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜

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その「手首の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜 手首と手は、私たちの日常生活において、物を掴む、書く、食事をする、そして様々な道具を操作するなど、非常に 複雑で繊細な動作 を可能にする、 極めて重要な部位 です。しかし、その機能性の高さゆえに、繰り返しの動作や外力、あるいは全身の疾患によって、様々な痛みの原因となりやすい部位でもあります。 「ただの使いすぎだろう」「湿布を貼っていれば治るだろう」と軽く考えられがちですが、手首の痛みの裏には、骨、関節、靭帯、腱、神経など、多岐にわたる問題が潜んでいる可能性があります。痛みを放置すると、慢性化したり、日常生活動作(ADL)に支障をきたしたり、あるいは他の部位に負担がかかったりすることもあります。 この記事では、あなたの手首の痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主な手首の痛みの種類と、医療機関で行われる詳細な診断方法について解説します。早期に原因を特定し、適切な治療を始めることで、痛みの悪化を防ぎ、快適な毎日を取り戻しましょう。 手首の痛みの種類:あなたの痛みはどれ? 手首の痛みは、その原因や症状によって様々なタイプがあります。代表的なものをいくつかご紹介します。 外傷による問題 手関節捻挫 :手首をひねるなどして靭帯が損傷するものです。 骨折 :転倒して手をついた際などに起こりやすく、特に 橈骨遠位端骨折 が頻繁に見られます。その他、手根骨では 舟状骨骨折 や 有鉤骨鉤骨折 などもよく発生します。 慢性的な負荷や変性による問題 腱炎・腱鞘炎 :腱や腱鞘の炎症で、手関節の頻繁な使用によって起こります。 ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎) :母指を広げたり伸ばしたりする腱(長母指外転筋腱と短母指伸筋腱)に炎症が起こります。 ばね指(弾発指) :指の屈筋腱に炎症や結節が生じ、指を曲げ伸ばしする際に引っかかりが生じる状態です。 その他の手関節屈筋群 や伸筋群 の腱炎。 変形性関節症 :関節軟骨の摩耗や変性により、痛みや可動域制限が生じます。手根関節や指の関節(中手指節関節、指節間関節)にも起こり、指の関節では ヘバーデン結節 (DIP関節)や ブシャール結節 (PIP関節)といった骨性の隆起を伴うことがあります。 ガングリオン :手関節の背側や...

その「足首の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜

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その「足首の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜 歩く、走る、ジャンプする…私たちの日常動作において、足首(足関節)は体重を支え、地面からの衝撃を吸収し、バランスを保つ上で極めて重要な役割を担っています。しかし、その機能性の高さゆえに、足首は外力や繰り返しの負荷を受けやすく、様々な痛みの原因となりやすい部位でもあります。 「ちょっとひねっただけだろう」「しばらくしたら治るだろう」と安易に考えてしまいがちですが、足首の痛みの裏には、単なる捻挫だけでなく、骨、関節、靭帯、腱、神経など多岐にわたる問題が潜んでいる可能性があります。痛みを放置すると、慢性化したり、歩行に影響を及ぼしたり、他の部位に負担がかかったりすることもあります。 この記事では、あなたの足首の痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主な足首の痛みの種類と、医療機関で行われる詳細な診断方法について解説します。早期に原因を特定し、適切な治療を始めることで、痛みの悪化を防ぎ、活動的な毎日を取り戻しましょう。 足首の痛みの種類:あなたの痛みはどれ? 足首の痛みは、その原因や症状によって様々なタイプがあります。代表的なものをいくつかご紹介します。 外傷による問題 足関節捻挫 : 足関節の靱帯が損傷するもので、特に 前距腓靭帯 や 踵腓靭帯 、 三角靭帯 の損傷が一般的です。内がえし(足首を内側にひねる動き)による損傷が最も多く見られます。 骨折 : 転倒などによる 脛骨や腓骨の骨折 、足部では 舟状骨骨折 や 有鉤骨鉤骨折 など、様々な部位で起こりえます。 疲労骨折 が生じることもあります。 挫滅損傷 : 大きな外傷によって組織が広範囲に損傷される状態です。 慢性的な負荷や変性による問題 変形性関節症 : 関節軟骨の摩耗や変性により、痛みや可動域制限が生じます。特に足部では 中足骨骨頭 や 母趾の中足趾節関節 に変形が生じやすいとされています。 腱炎・腱鞘炎 : 腱の炎症で、アキレス腱に起こる アキレス腱炎 や、脛骨内側の シンスプリント などが挙げられます。また、腱の機能異常による 足底腱膜炎 なども痛みの原因となります。 滑液包炎 : 炎症を起こした滑液包が痛みを引き起こします。 踵骨足底側の骨棘 に伴う滑液包炎や、 鵞足滑液包炎 などが...

その「股関節の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜

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その「股関節の痛み」、見過ごしていませんか?〜原因を探る診断と検査のすべて〜 歩くとき、座るとき、立ち上がるとき、股関節に痛みを感じることはありませんか? 股関節は私たちの体重を支え、日常の様々な動きを可能にする重要な関節です。しかし、その分、負荷も大きく、痛みが生じやすい部位でもあります。 「単なる疲れだろう」「一時的なものだ」と軽視してしまいがちですが、股関節の痛みの裏には、関節そのものの問題だけでなく、筋肉、靭帯、神経、あるいは他の部位からの関連痛など、多岐にわたる原因が隠されている可能性があります。 この記事では、あなたの股関節の痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主な股関節の痛みの種類と、病院で行われる詳細な診断方法について解説します。早期に原因を特定し、適切な対応を始めることで、痛みの悪化を防ぎ、活動的な毎日を取り戻しましょう。 股関節の痛みの種類:あなたの痛みはどれ? 股関節の痛みは、その原因や症状によって様々なタイプがあります。代表的なものをいくつかご紹介します。 関節そのものの問題 変形性股関節症 : 関節軟骨の摩耗により、股関節に痛みや可動域制限が生じる疾患です。 先天性股関節脱臼(DDH) : 生まれつきの股関節の異常で、脚の長さの左右差や開排制限(股関節を外側に開く動きの制限)が見られることがあります。乳児期ではクリックサイン(関節のずれに伴う音や感触)が確認されることもあります。 大腿骨頭すべり症 : 大腿骨の成長板がずれてしまう疾患で、股関節や膝に痛みが出ることがあります。 弾発股(Snapping Hip) : 股関節を動かしたときに、腱や筋肉が骨の上を乗り越える際にパチッと音がする状態です。 大転子滑液包炎 : 大腿骨の大転子(股関節の外側の出っ張り)にある滑液包の炎症で、外側の痛みが特徴です。 筋肉や軟部組織の問題 梨状筋症候群 : 殿部にある梨状筋が坐骨神経を圧迫し、坐骨神経痛に似た症状を引き起こすことがあります。 腸脛靭帯炎 : 腸脛靭帯の炎症で、膝の外側や股関節の痛みの原因となることがあります。 股関節周囲の筋肉の緊張やトリガーポイント : 大殿筋、中殿筋、梨状筋などにトリガーポイント(圧痛点)があると、坐骨神経痛様の痛みを引き起こす可能性があります。 神経の圧迫に...

その「ひじの痛み」、もしかして危険信号?〜痛みの種類と正しい診断方法〜

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その「ひじの痛み」、もしかして危険信号?〜痛みの種類と正しい診断方法〜 日常生活で「ひじが痛い」と感じることはありませんか? ドアノブを回すとき、物を持つとき、スポーツをしているときなど、ひじの痛みは私たちの生活の質を大きく低下させる可能性があります。 「単なる使いすぎだろう」と軽く考えがちですが、その痛みの裏には、筋肉の緊張、関節の問題、神経の圧迫、さらには他の部位からの関連痛など、さまざまな原因が隠されていることがあります。 この記事では、あなたのひじの痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主なひじの痛みの種類と、病院で行われる診断方法について分かりやすく解説します。早めに原因を特定し、適切な対処をすることで、痛みの悪化を防ぎ、快適な日常生活を取り戻しましょう。 ひじの痛みの種類:あなたの痛みはどれ? ひじの痛みには、その原因や症状によって多様なタイプがあります。ここでは、代表的なものをいくつかご紹介します。 筋肉の緊張や使いすぎによる痛み 特徴 : ひじの周りの筋肉が過度に緊張したり、繰り返し使われたりすることで痛みが生じます。特定の動作で痛みが強くなることが多いです。 関連する状態 : テニス肘(外側上顆炎) : 手関節を背屈させる筋肉群(手関節伸筋群)の使いすぎや炎症により、ひじの外側に痛みが生じます。特に 短撓側手根伸筋 が外側上顆炎と関係が深いとされています。テニスやゴルフ、ネジ回しなどの手関節屈曲・前腕回内を必要とする動作で筋腹や起始部に圧痛が生じやすいです。 ゴルフ肘(内側上顆炎) : 手関節を屈曲させる筋肉群(手関節屈筋・回内筋群)の使いすぎや炎症により、ひじの内側に痛みが生じます。 上腕三頭筋の炎症 : 上腕三頭筋の腱や腱膜に二次的な損傷や疼痛が生じることがあります。 ひじ関節そのものの問題 肘外偏角(キャリングアングル)の異常 : 前腕回外位でひじを伸展させた際に、上腕と前腕の長軸が形成する角度(肘外偏角)が正常範囲(男性で約10~15°、女性で約15~20°)から逸脱している状態です。 外反肘(Cubitus valgus) : 正常より外反傾向が強いひじで、幼児期の上腕骨外顆骨折後の変形治癒や成長線損傷によって発症することがあり、将来的に 遅発性尺骨神経麻痺 を引き起こす可能性があり...

その「膝の痛み」、放っておかないで!〜知っておきたい膝の痛みの種類と診断方法〜

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  その「膝の痛み」、放っておかないで!〜知っておきたい膝の痛みの種類と診断方法〜 立ち上がるとき、階段を上り下りするとき、歩いているとき…日常生活の中で「膝が痛い」と感じることはありませんか? 膝の痛みは年齢とともに増える傾向にありますが、若い方でもスポーツや日常生活の習慣によって痛みを抱えることがあります。 「たかが膝の痛み」と安易に考えがちですが、その裏には様々な原因が隠れている可能性があります。この記事では、あなたの膝の痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主な膝の痛みの種類と、病院で行われる診断方法について分かりやすく解説します。 膝の痛みの種類:あなたの痛みはどれ? 一口に「膝の痛み」と言っても、その原因や状態は多岐にわたります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。 「いつもの」膝の痛み、実は筋肉の緊張? 特徴 : 長時間の立ち仕事や、特定の動作の繰り返し、過度な運動などが原因で、膝周辺の筋肉が過度に緊張し、だるさや痛みを感じることがあります。 関連する筋肉や状態 : 大腿四頭筋(特に 内側広筋 )、ハムストリングス、腓腹筋、ヒラメ筋などの筋肉の緊張や、使いすぎによる炎症( ジャンパー膝 、 ランナー膝 、 シンスプリント など)が痛みを引き起こすことがあります。 膝関節そのものの問題 変形性膝関節症 : 軟骨のすり減りや骨の変形が原因で、関節の動きが悪くなり、痛みや腫れが生じます。特に「 礫音 」と呼ばれる異音を伴うことがあります。 半月板損傷 : 膝関節にあるクッション材の半月板が傷ついたり断裂したりする病気です。膝の曲げ伸ばしで痛みや引っかかりを感じ、ロッキング(膝が動かなくなる現象)を起こすこともあります。 靭帯損傷 : 膝関節を安定させる靭帯(十字靭帯、側副靭帯など)が、外力によって損傷または断裂する病気です。不安定感や痛みを伴います。 膝蓋骨(お皿)の問題 : 膝蓋軟骨軟化症 : 膝蓋骨の裏側の軟骨が柔らかくなり、痛みが生じます。 膝蓋骨脱臼・亜脱臼 : 膝蓋骨が正常な位置からずれることで、痛みや不安定感が生じます。 オスグッド・シュラッター病 : 成長期に脛骨粗面(膝のお皿の下の骨の隆起)に痛みや腫れが生じる病気です。 タナ障害 : 膝蓋骨の内側にある滑膜ひだが膝関...

あなたのその「肩こり」、実は奥が深いんです!〜知っておきたい肩の痛みの種類と診断方法〜

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あなたのその「肩こり」、実は奥が深いんです!〜知っておきたい肩の痛みの種類と診断方法〜 デスクワークやスマートフォンの長時間使用、ストレスなどで、多くの人が悩まされる「肩こり」。国民病とも言われるほど身近な悩みですが、単なる「凝り」で片付けてしまうにはもったいない、様々な原因が隠されている場合があります。 この記事では、あなたの肩の痛みや不快感の正体を見つけるためのヒントとして、主な肩こりの種類と、病院で行われる診断方法について分かりやすく解説します。 肩こりの種類:あなたの痛みはどれ? 一言に「肩こり」と言っても、その原因や状態は多岐にわたります。ここでは代表的なものをいくつかご紹介します。 「いつもの」肩こり、実は筋肉の緊張? 特徴 : 長時間同じ姿勢を続けたり、精神的なストレスがかかったりすることで、首から肩甲骨にかけての筋肉が過度に緊張し、重だるさや痛みを感じます。 関連する筋肉や状態 : 首から肩を覆う 僧帽筋 の上部線維、首の横から肩甲骨につながる 肩甲挙筋 、背骨と肩甲骨をつなぐ 菱形筋 (大菱形筋・小菱形筋) など、首や肩甲帯(肩甲骨周辺)の筋肉の緊張 や、しこりのような トリガーポイント が痛みを引き起こすことがあります。 首(頸椎)からの影響 特徴 : 首の骨(頸椎)やそこを通る神経に問題があると、肩だけでなく、腕や手にかけて しびれ や痛みが広がることがあります。 主な病名 : 頸椎椎間板ヘルニア : 頸椎の間にある椎間板が飛び出し、神経を圧迫する病気です。首を特定の方向に動かしたり、咳やくしゃみをしたりすると、肩や腕への痛みが強まることがあります。 変形性頸椎症 : 頸椎の加齢による変性(骨のとげができるなど)で神経が圧迫される病気です。 胸郭出口症候群 : 首から腕に通じる神経や血管が、鎖骨や肋骨の間などで圧迫されることで、肩、腕、指にしびれやだるさが生じます。 頸椎の骨折や損傷 : 過去の交通事故などによる 鞭打ち症 や頸椎の骨折 が原因で、慢性的な肩や首の痛みに繋がることがあります。 (まれに)炎症性の病気 : 強直性脊椎炎 や 結核性脊椎炎 など、背骨自体に炎症が起きる全身性の病気が、肩こりのように感じられる脊椎に沿った痛みや筋肉の緊張を引き起こすこともあります。 肩関節そ...